江戸川区の小児整形外科|葛西駅前あおぞら整形外科クリニック

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小児整形外科

江戸川区の小児整形外科|葛西駅前あおぞら整形外科クリニック

小児整形とは

赤ちゃんが寝ているところ

小児整形外科は、赤ちゃんや子供たちの発達に影響を与える様々な疾患に対する治療を行います。大人とは異なり子供たちの成長を考え治療を行う必要がありますので、成長が終了する時期を考えて適切な治療をご提案します。

小児整形の疾患

斜頚

先天的筋性斜頚

最も頻度が高いもので、後頭部と鎖骨・胸骨をつなぐ胸鎖乳突筋が拘縮で生じる斜頸です。生後2-3週が最大で、徐々に自然と小さくなっていきます。1歳半までに8〜9割は自然治癒が見込まれます。

骨性斜頚

生まれつき頚椎や胸椎に奇形があり、そのために首が傾きます。

炎症性斜頚

中耳炎や扁桃炎などの炎症後に、第一頚椎(環椎)と第二頚椎(軸椎)の並びに異常を生じ、首が斜めに傾く疾患です。このまま固定してしまう可能性もあり、早めの整形外科受診が必要です。

発育性股関節形成不全(DDH)

特発性脊椎側弯症(脊柱側彎症)

ヒトの脊柱は頸椎7個・胸椎12個・腰椎5個・仙椎・尾骨で構成されている。正常では前後から見るとほぼ真っ直ぐですが、横(側方)に曲がった状態を側弯症といい、脊柱管自体のねじれを伴うことが多いです。小児の側湾症には、様々なタイプがあります。

機能性側湾症

何らかの原因により一時的に生じた側弯症のことです。腰椎椎間板ヘルニアなどに伴う痛みによるものや、足の長さの違いによって生じるものもあります。

構築性側弯症

脊椎のねじれを伴った側弯で簡単にまっすぐに戻らなくなった状態です。原因のわからない特発性が多く、生まれつき脊髄の形態異常を伴って発生する先天性側弯症や神経・筋肉の異常を伴う側弯症もあります。最多は思春期側弯症です。

症状

脊椎が側方に曲がり、姿勢異常や背中の突起が現れることを脊椎側弯症といいます。思春期側弯症は、脊柱変形自体は疼痛などの自覚症状はなく、意外と見逃されやすいですが、以下の特徴があります。①片側の肩が高い ②片側の肩甲骨が突出している ③ウエストラインが非対称 ④前屈姿勢で片側の背中や腰が隆起している 高度な側弯症では、肋骨や胸郭自体の変形により呼吸機能障害を起こすこともあります。

  • A)レントゲンでCobb角が10°以上を側弯症と診断します。
  • B)3次元CT画像では、椎体がねじれていることが分かります。
  • C)CT検査では、胸郭が変形していることが分かります。

学校での運動器検診で異常を指摘された時はもちろん、ご本人やご家族自身が側弯症を疑った場合は、整形外科専門医でレントゲン検査をして診断することをお勧めします。

治療

軽度な場合(Cobb角20〜25°以下)は、定期的な診察を行います。中等度(Cobb角25〜40°)の場合は、進行の防止・矯正・矯正の保持のため、成長が完全に止まるまで装具療法を行います。

高度側弯(Cobb角40°以上)の場合は、進行の防止、変形の矯正、腰背部痛の軽減、呼吸機能障害の悪化防止のために手術治療を考慮します。

肘内障

O脚(内反膝)・X脚(外反膝)

原因は生理的な変化と病的な変化に区別できます。一般的に、乳幼児は生理的O脚を呈しています。歩行開始後から徐々に外反していき、2〜6歳頃には逆にX脚傾向となります。その後、徐々に外反が和らいで成人の下肢形態に近くなります。生理的変化は左右対称で、痛みや機能障害などは認めません。

病的なものとしては、内・外側側副靱帯の緩み・欠損、先天的・後天的な大腿骨・脛骨の形態異常(Blount病・くる病・骨系統疾患など)、外傷後の変形などに区別され、片脚のみの変化は病的なものを考えます。

診断

年齢不相応のO脚・X脚や身体所見、レントゲンの異常、血液検査、家族性(遺伝性)などを参考に各種疾患の鑑別をします。

予防・治療

くる病の1つである「ビタミンD欠乏性くる病」に対してはビタミンDを含む食品の接種で予防できますが、それ以外は特に予防法はありません。変形が高度な場合は、装具で矯正をしたり、場合によっては骨切り術を行うこともあります。

先天性内反足

原因は不明で、生まれた時から内反変形が見られる疾患です。約1/1000人の発生率で男児に多く、大半は両側で、片足の場合は右側に多いといわれています。放っておくと歩行困難になり、高度な場合には足の甲で歩くようになります。

予防法はなく、診断がついたらギプスでの矯正治療を2〜3ヶ月続けます。ギブス矯正だけでは不十分な場合、アキレス腱の皮下切腱術を追加することもあります。矯正が得られた後も成長が終了するまでは、原則何らかの装具は必要となります。

小児期扁平足

足には縦・横と二つのアーチ構造があり、効率よく体重を支えるようになっています。幼児期扁平足は関節のまわりの靭帯がゆるみ、かかとが外を向いて縦アーチがつぶれるようになります。先天的な病気が原因のこともありますので、変形の程度が強い場合は、整形外科医に相談することをお勧めします。

手の奇形(多指症、少指症など)

症状

生まれつきの骨の異常や奇形が見られることがあります。

治療

成長や骨の形態により手術が必要な場合があります。

神経筋疾患(脳性麻痺など)

症状

脳の損傷による筋肉の制御障害が見られ、運動障害や姿勢の異常が現れることがあります。

治療

物理療法、作業療法、手術的なアプローチなどを組み合わせて、患者の機能を向上させることが試みられます。

小児股関節エコー検診

当院では超音波エコーを使用して出生3ヶ月〜6ヶ月の赤ちゃんの股関節検診を行っております。レントゲン検査では判断が難しい赤ちゃんの軟骨成分を超音波診断ではより正確に判断が可能となります。

おむつ交換の際に足の開きが悪い、健診で股関節が硬いと診断された、足の長さや太もものしわに左右差がある、ご家族に股関節の異常を指摘されたことがある方がいる場合は検診をおすすめします。

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